初心者の方にお勧めなK123の送信機の設定を考えてみました。もし、設定をどのくらいにすれば良いか迷っている初心者の方がいましたら、参考にしてみて下さい。
特にトイヘリや固定ピッチ機のラジコンヘリからステップアップし、XKブランドなどの可変ピッチ機に初挑戦する方なんかには、有用な情報になるかと思います。
初心者にお勧めなK123の送信機設定
初心者の定義
ここで考える”初心者”というのは、ホバリング練習中の方が対象です。室内や屋外で各方向のホバリングを練習しているような方は、試しに設定してみて頂ければと思います。
もちろん旋回なども充分出来ますが、風がないことを想定した設定なので、屋外で飛ばす場合は一応留意しておいて下さい。
今回目指した設定
今回目指した設定は、”二重反転ヘリ(トイヘリ)や固定ピッチのシングルモーターヘリのような飛び”です。K123は可変ピッチですが、あえて飛行性能を抑えて不自由にしています。
風に強い可変ピッチ機の特性は大きく失われますので、先に述べた通り、強風時にはこの設定での飛行は控えて下さい。
また、リンケージの長さによっても多少誤差が出ます。最終的にはピッチ角を合わせる数値の微調整を行って下さい。
尚、今回設定に使用した送信機はFutaba T10Jです。
K123のピッチカーブ
ポイント5(スロットル一番上) | +40 |
ポイント4(3と5の間の位置) | +35 |
ポイント3(スロットル中央) | +30 |
ポイント2(1と3の間の位置) | +25 |
ポイント1(スロットル一番下) | +20 |
まずはとにかくホバリングの練習に集中・・・ということで、上昇下降が控えめになるような設定です。これでゆっくりとした上下動になります。
ゆくゆくはピッチ角もピッチカーブも大きくとっていく必要はあるかと思いますが、この段階ではまだ考えなくて良いでしょう。
まずはゆっくりとした動きで飛ばす楽しさを覚えて下さい。”空にいる時間”を長くすることで、次第に上手になっていきます。
慣れてきたら段々とポイント2と4の数値を、ポイント3から離していって可変ピッチ機の醍醐味を味わってみて下さい。
K123のスロットルカーブ
ポイント5(スロットル一番上) | 80 |
ポイント4(3と5の間の位置) | 70 |
ポイント3(スロットル中央) | 60 |
ポイント2(1と3の間の位置) | 40 |
ポイント1(スロットル一番下) | 0 |
スロットルカーブは最大でも出力80までとし、全体的にかなり控えめにしました。というのも、室内や無風時を想定しているため、回転数がそこまで必要ないと考えているからです。
モーターの出力が低ければ、万が一室内の壁などにぶつけてしまった場合でも、最小限の被害に抑えられます。各パーツへのダメージも総合的に抑えられるでしょう。
注意点として、当たり前ではあるのですがスロットルを大きく下げすぎると、回転がとまってしまう点です。
通常の可変ピッチ機の設定ではマイナスピッチをつけるので、飛行中にスロットルを一番下まで持っていく機会はほぼないのですが、この設定だと緊急時は大きく下げる必要があります。
そうすると、若干テールが振れてしまうので姿勢が少し変わります。各方向のホバリングがマスター出来ていないと、墜落の要因となってしまうかもしれません。ここは注意しましょう。
K123のピッチ角
ポイント5(スロットル一番上) | +13° |
ポイント3(スロットル中央) | +10° |
ポイント1(スロットル一番下) | +7° |
ピッチカーブを設定してから最後にピッチ角を測った形なのですが、おもいっきりプラス方面の角度になっていますね。
可変ピッチ機では風に強くするため、スロットル下ではマイナスに角度を取ることが多いと思いますが、今回はあえてなくしています。
慣れてきたらポイント1はマイナスピッチにして、風に強い可変ピッチ機の本当の性能を味わって下さい。
まとめ
この設定で風のない日に飛ばしてみましたが、昔飛ばしていたSolo Pro 228などの固定ピッチ機の動きにだいぶ近くなったのではと思います。
スロットルを一番上にやってもゆっくりとしか上昇しません。下にやると回転が遅くなって、自重と重力で下降します。まさに固定ピッチの飛びです。
こういったピッチカーブやスロットルカーブの設定は、操縦者の腕や好みによるところが大きいです。数値はあくまで参考程度にして下さい。
ですが、私も昔はそうでしたが、「それでも具体的な数値を定義してくれ」という初心者の方は多いと思いますので、今後機種ごとのお勧め設定を打ち出していきたいと思っています。
以上、初心者の方にお勧めなK123の送信機設定でした。