ラジコンでよく使うリポバッテリーの性質や取り扱い方法について詳しく解説していきます。
リポバッテリーは扱い方を間違うと爆発や発火したりと大変危険です。
正しい知識を身に付けて、より良いラジコンライフを送りましょう。
リポバッテリーの歴史
近年、携帯やスマホが爆発的に普及してきました。
これらの筐体はとても小さく、また小さいが故に
バッテリーの稼動時間が短くなるなどの欠点がありました。
それらを解消したのがリチウムイオンやリチウムポリマーバッテリーです。
軽量かつ小型かつ大容量というまさに時代にマッチしたバッテリーだったわけですね。
そしてその恩恵を大きく受けたひとつが空ものラジコンの分野です。
この分野では1gでも軽くすることが求められるため、まさにうってつけでした。
そのため携帯やスマホの普及と共に急速に成長を遂げていきました。
リポバッテリーは扱い方を間違うと危険
ただし取り扱いを間違えると大変危険なものとなっています。
スマホ等で使われる電子機器には通常リチウムイオンが使われており
これには安全のため保護機能がついています。
しかし、我々ラジコンユーザーが使うリチウムポリマーでは
それらの保護機能がついていません。全て自己管理が基本となっております。
小さいからといって侮っていいような代物では決してなく、炎上や爆発します。
実際にリポバッテリーによる火災も起きてしまっています。
そのようなことにならないためにも日々の管理は大切です。
リポバッテリーの性質と扱い方
ニッカドなんかだと「使い切ってから充電」というのが当たり前でしたが
リポバッテリーの性質はむしろ逆です。過放電してはいけません。
過放電すると寿命が極端に短くなりますので注意が必要です。
充電に関してもニッカドとは大きく異なっており
リポバッテリーにメモリー機能はないため継ぎ足し充電が可能です。
上記のような性質があるため、余裕を持って早めに交換するのが良いです。
リポバッテリーにダメージを与える可能性があるため
浮力がなくなるギリギリまで飛ばすのは極力避けましょう。
ダメージが蓄積すると・・・
リポバッテリーにダメージが蓄積するとパンパンに膨れたりします。
過放電以外にも墜落時や長期間保存したままにすると膨れます。
中身のガスが漏れてしまっていますので、この状態で使い続けるのはやめましょう。
飛行時間は短くなっていますし、安全のためにも廃棄した方が良いです。
というかここまで膨れるとそもそもホルダーに装着するのが無理ですね(笑)
リポバッテリーの管理にあると便利なもの
EOS 0730i NET3のような高機能な充電器があると良いです。
EOS 0730i NET3は残量を確認出来たり、保存に最適な%まで放電してくれたりと
これひとつあればリポバッテリーの管理環境がガラリと変わります。
リポバッテリーの残量などは目視ではわかりませんし
目で見えるというのはかなりの安心感があります。
本格的にやらない方や安く済ませたい方には、簡易電圧チェッカーがお勧めです。
EOS 0730i NET3のような機能はありませんが
簡易的に電圧がチェック出来るので、リポバッテリーの状態がわかります。
きちんと充電されているか、壊れていないかなどを計るのにお勧めです。
リポバッテリーの廃棄方法
リポバッテリーは発火や爆発の危険があるため、そのまま廃棄してはいけません。
もう使わないリポバッテリーがある場合は
とりあえず一週間程塩水につけて放電しておきましょう。
完全に放電し終えたあとに家庭ゴミで廃棄するという方法があります。
他にもリサイクル業者に渡したり、電気屋では回収ボックスなどがあったりするので
放電しなくてもそのまま捨てて良いかなどはそれぞれの業者にお問い合わせ下さい。
ご自分の環境にあった廃棄方法を選択しましょう。
リポバッテリーのまとめ
・過充電しないこと。
・過放電しないこと。
・満充電状態で長期保管しないこと。
・燃えやすい場所で充電しないこと。
・燃えやすい場所で保管しないこと。
・使ってないリポも定期的にチェックすること。
こんなところでしょうか。
リポバッテリーは危険なものですので、扱いにはくれぐれも注意しましょう。
以上、リポバッテリーの性質や注意すべきことについてでした。