ラジコンのバッテリーの性能について、詳しく解説していきます。
ラジコンのバッテリーの性能について
ショップ等でバッテリーのページを見てみると
商品名にこういう記述を見掛けると思います。
例:G6 Hi-Voltage 1200mAh 3S 60Cmax LiPo
(参考URL:エアクラフト様のバッテリページ)
これはバッテリーの名称と性能を表しています。
この場合は「G6 Hi-Voltage」が名称で
「1200mAh 3S 60Cmax LiPo」が性能を表しています。
1200mAh
まずは「1200mAh」ですがこれは容量を表しています。
単純に飛行時間に影響します。
3S
次に「3S」ですがこれはセル数を表しています。
セル数とはリポの電圧単位のことで1S=3.7Vだとすると3S=11.1Vということになります。
「1S」や「3.7V」など場所によって記載は様々ですが意味合いは同じです。
今回の例に挙げたG6 HV Lipoバッテリーだと
1S=3.8Vなので3S=11.4Vということになりますね。
60Cmax
「60Cmax」ですがこれは瞬間的に流せる電流が最大で60Cという意味になります。 写真を見ると30/60Cとありますが常時流せる最大電流が30Cで瞬間最大が60Cです。
この辺は飛行のパワーや瞬発力等に関係してきます。
デカいバッテリーなら長時間飛ぶ?
しかしながら、容量が多くてセル数も大きいバッテリーを使えば
長時間飛ぶというわけでもありません。そう簡単な話でもないのです。
通常バッテリーはセル数や容量が大きくなればなるほど重くなります。
例えば先程のエアクラフト様で大きいバッテリーを探してみますと
こんなサイズのものがありました⇒「G6 Hi-Voltage 5200mAh 6S 99Cmax LiPo」
6Sの5200mAhという物凄いバッテリーです。しかし重さは784gもあります。
極端な話をしますが、このバッテリーをMini CPにつけるとどうなるでしょうか。 機体は数十グラムしかないのに対してバッテリーは784g。
これだけでも飛ばないというのがなんとなく伝わるかと思います。
理由は以下の通りです。
①大きすぎてバッテリーが入らないためマウントを大きくする必要がある。⇒重量増
②バッテリーの能力を引き出すアンプやモーターが必要になる。⇒重量増大
③バッテリーで重量が増えると浮力が足りなくなるのでブレード等の巨大化。⇒重量増大
当然ながら重量が増えれば負荷がかかり飛行時間は減ります。
つまりイタチごっこなわけですね。 仮に重量の問題をクリア出来たとしても
長時間電流を流し続ければモーターやアンプの熱の問題が出てきます。
そのため現状一般的なラジコンヘリはだいたい5~10分程度です。
私が知る限りではDJI PHANTOMの飛行時間25分というのが最長でしょうか。
今後どこまで飛行時間が延びていくのか、バッテリー業界の発展に期待ですね。